ツアー案内人
Buen Camino ! 寺山 元
知床在住。新潟出身で大学進学を機に北海道へ。学生時代は山とスキーに親しみ、その後は外資系コンサルタント、旅行会社を経て知床へ移住。野生動物対策や地域ブランディングなどさまざまな分野で知床のまちと自然に関わってきました。2024年よりガイドとして独立し、知床を拠点とした道東エリアのスルーガイドとして活動しています。
狭くて豊かな知床エリアで、感性の冒険を
新潟県出身の寺山 元さんが初めて知床を訪れたのは、小学生の頃のこと。「日本で一番、自然が残っているところだよ」と父から教えられ、斜里町で暮らす親戚のもとへと一人旅をしたのが始まりでした。その後、北海道大学への進学を機に北海道へやって来た寺山さん。山スキー部に入部し、知床をはじめとした北海道各地の山を訪ねるように。ほかにも羅臼町で開催された国際的ユースキャンプで3ヶ月間暮らすなどして、知床エリアと縁のある学生時代を過ごしました。ガイドとしての拠点を知床に決めたのはごく自然な選択でした。野生動物対策や地域ブランディングなど、さまざまな分野から見つめてきた知床の魅力を寺山さんなりのアプローチで届けていこうとしているところです。
寺山さん曰く知床は、「狭くて豊かなところ」。知床半島は、長さ約70km 、幅は基部で約25km の細長い地形をした半島です。羅臼岳を主峰とした1,200 ~ 1,600mの急峻な山々、ヒグマが生息する奥深い森があり、トドやシャチといった国際的に希少な種が生息する海があり、それらを結ぶ川。ここでは書き切れないほどの豊かな自 然が一つの半島に存在する。そして人々が、それらの自然と折り合いをつけながら暮らしている。その魅力を、寺山さんは「狭くて豊か」と表します。「海が世界自然遺産に指定されている場所は、知床が国内では一番大きい。だからこそ、海岸を歩いたり、流氷を観察したりと、海に関連するツアーを届けたいと考えています。それが知床の本質に近づくことにつながるはずだから」。
岸壁から見下ろす海の広さと深さ。森の奥から感じる野生動物の気配時に荒々しさや厳しさを感じるような、知床の自然。その畏怖に触れたとき、人々の感性は開かれるはず。自身の感性を日常から、できるだけ遠くへ。そんな「感性の冒険」へと連れ出してくれるのが、寺山さんというガイドであり、知床の狭くて豊かな自然です。
Day 1:流氷の成り立ち、生態系への影響にまつわるイントロダクション
そもそも流氷とは、一体どんなものなのでしょう。ガイドと共に流氷館を訪れ、詳しい仕組みや生態系への影響を学んだ後は能取岬で実際に流氷を観察します。能取岬は白黒の縦模様の灯台が人気の観光スポットでもあり、運が良ければオオワシやオジロワシにも出会える場所です。
宿泊: 温泉ホテル(洋室、和室)
アクティビティ: 流氷鑑賞と見学
難易度: 低い(★☆☆☆☆)
Day 2:ウトロの自然をスノーシューで散策&夕日 流氷ウォークを体験
狭い土地の中に海・原生林・火山 ・カルデラ湖が存在するという珍しい自然の中をスノーシューで散策。午後は、専門ガイドと共にウトロの海岸にて流氷ウォークを体験!タイミングが合えば海岸線の上に美しい夕日が現れるかもしれません。
宿泊: 温泉ホテル(和室)
アクティビティ: 森林スノーシューハイキング、流氷ウォーク
難易度: 低い(★★☆☆☆)
Day 3:羅臼の漁業について、学んで味わう
ウトロとは反対側に位置する羅臼 へ。知床羅臼ビジターセンターにて、主幹産業である漁業と流氷との関連性、魚がおいしい理由を学びます。地元の人に愛される温泉「熊の湯」で身体を温めたら、羅臼昆布のおいしさが詰まった「出汁」を活かした料理を楽しみます。
宿泊: 温泉ホテル(和室)
アクティビティ: 野湯体験、漁業産業見学
難易度: 低い(★☆☆☆☆)
Day 4:鮭とヒグマの生息地へ。自然と隣り合わせの暮らしを見つめる(要修正)
クルーズ船に乗って、知床半島の果て・知床岬へ。このエリアは、世界でも有数の「高密度でヒグマが生息する場所」。船の上からは高 確率でヒグマの姿を観察し、このエリアならではの自然と暮らしに思いを馳せます。(冬期間は知床岬クルーズ運航なし)
アクティビティ: 野生動物観察クルーズ
難易度: 低い(★☆☆☆☆)